P・F・ドラッカーは30年以上も前に次のように言っています。「企業の目的が顧客を創造することであるために、企業には基本的な機能が2つある。それは、マーケティングとイノベーションである。成果を生むのは、マーケティングとイノベーションだけである。その他はすべてコストなのだ」と。現在、さかんに「顧客志向」という言葉が叫ばれるようになりましたが、依然として多くの企業は製品中心の考え方を行なっています。製品別の売上管理やセグメントごとの売上管理を行なっていながら、顧客シェアや顧客生涯価値の管理を行なっていないのですから。ドラッカーに従えば、製品を売ることは単なるコストでしかありません。当然ながら、企業はコストを生み出すために存在しているのではありません。企業が成果を生み出すためには、自社の顧客を創造し、維持することを第一に考える必要があるのです。 |