財務諸表には、重要な会計方針を注記しなければならない。会計方針とは、企業が損益計算書及び賃借対照表の作成に当たって、その財政状態及び経営成績を正しく示すために採用した会計処理の原則及び手続き並びに表示の方法をいう。会計方針の例としては次のようなものがある。
(1) 有価証券の評価基準及び評価方法
(2) 棚卸資産の評価基準及び評価方法
(3) 固定資産の減価償却方法
(4) 繰延資産の処理方法
(5) 外貨建資産・負債の本邦通貨への換算基準
(6) 引当金の形状基準
(7) 費用・収益の計上基準
代替的な会計基準が認められていない場合には、会計方針の注記を省略することができる。 |